インターネット広告の業界団体Interactive Advertising Bureau(IAB)は現地時間2013年6月3日、米PwC(PricewaterhouseCoopers)と共同で行った、米国インターネット広告市場に関する調査結果を発表した。それによると同年第1四半期(1~3月)の売上高は前年同期の83億ドルから15.6%増の96億ドルとなり、第1四半期の過去最高を更新した。

 IAB会長兼CEOのRandall Rothenberg氏は、「この記録更新はデジタル広告が家庭、会社、外出先などあらゆる場面で頼れるメディアということをマーケターが認識していることを示している」と述べている。

 これに先立ちIABが公表していた2012年の米国インターネット広告の売上高は、前年の317億ドルから15%増の366億ドルで、こちらも過去最高を更新していた。

 2012年の売上高の内訳は、検索広告が169億ドルで、市場全体に占める割合は46%だった。ディスプレー関連広告(デジタルビデオ、バナー、スポンサーシップ、リッチメディア)は120億ドルで、市場全体の33%占めた。モバイル広告は34億ドルで同9%、クラシファイド(求人や不動産などの案内)広告は24億ドルで同7%だった。成長が最も速かったのはモバイル広告で、前年の16億ドルから111%増えた。

[発表資料(2013年Q1の統計)]
[発表資料(2012年の統計)]