米Mozillaは現地時間2013年6月3日、台湾Hon Hai Precision Industry(鴻海精密工業)傘下の中国Foxconn Technology(富士康科技)と、モバイルOS「Firefox OS」の採用で提携したと発表した。Foxconnは、Firefox OSを搭載したデバイスを開発する。

 Firefox OSは、オープンなWeb標準規格で構成されたWebプラットフォーム型OS。すべてのデバイス機能を、HTML5アプリケーションとして開発できる。このためキャリアは、地域に合わせたインタフェースやサービスを手軽に構築することが可能という。登載端末の第1弾製品が、今年半ばにブラジルをはじめとする中南米や欧州で発売される予定(関連記事:[MWC2013]Mozilla、「Firefox OS」デバイス第1弾をブラジルなどで今年半ばにリリース)。

 これまで中国TCL Communication Technology(TCL通訊科技)、韓国LG Electronics、中国ZTE(中興通訊)などが搭載端末の開発を進めているのに加えて、ドイツDeutsche Telekom、スペインTelefonica、中国China Unicom(中国聯通)、KDDIなど20社近い主要キャリアがFirefox OS端末の導入を表明している。

 Foxconnは現在、米Appleの「iPhone」「iPad」の製造を手がけ、米Microsoftの「Windows」や米Googleの「Android」を搭載したスマートフォンを生産している。米メディアの報道(Wall Street Journal)によると、Foxconnは5機種以上のFirefox OSデバイスを開発する予定。自社ブランドでは販売せず、顧客ブランドのもとでスマートフォンやテレビなどを展開する。

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