台湾ASUSTek Computerは「COMPUTEX TAIPEI 2013」開幕前日の2013年6月3日、プレスカンファレンスを開催し、Windows/Android両対応の脱着式PC「ASUS Transformer Book Trio」を発表した(写真1)。

 ASUS Transformer Book Trioは、「ノートブック」「タブレット」「デスクトップ」の3つのモードで使える世界初のモバイルPCである。Windows/AndroidのデュアルOSに対応しており、5万本のWindowsストアアプリに加え、70万本のGoogle PlayのAndroid向けアプリを利用できる。ディスプレイの脱着機構と組み合わせると、「Windowsノート」「Androidタブレット」(写真2)、「Windowsデスクトップ」の3つの利用形態に対応する。

写真1●WindowsとAndroidのデュアルOSに対応
写真1●WindowsとAndroidのデュアルOSに対応
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写真2●Androidタブレットとしても使える
写真2●Androidタブレットとしても使える
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 WindowsとAndroidに対応するため、タブレット側とキーボード側に別々のCPUを搭載する(写真3)。タブレット側にはAndroid用のAtom Z2580プロセッサ(Clover Trail+)を、キーボード側には米IntelがCOMPUTEX TAIPEI 2013で正式発表予定の第4世代Coreプロセッサ「Core i7-4500U」をWindows用に搭載する。

 ディスプレイ側は、単体で11.6インチ・フルHDディスプレイのAndroidタブレットとして動作する。ストレージは64GB(eMMC)、バッテリー容量は19.5Whとなる。

写真3●タブレット側とキーボード側に別々のCPUを搭載
写真3●タブレット側とキーボード側に別々のCPUを搭載
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写真4●ノートPC状態ではWindowsとAndroidを切り替え可能
写真4●ノートPC状態ではWindowsとAndroidを切り替え可能
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 キーボード側は「PC Station」と呼ばれており、Coreプロセッサ、1TBのHDD、33Whのバッテリーを内蔵する。キーボード側のバッテリーでタブレットを充電できる。外部ディスプレイに接続すれば、デスクトップPCのようにも利用できる。

 ディスプレイをドッキングしたノートPC状態では、WindowsとAndroidの両方を利用できる(写真4)。両OSは、キーボード上に配置された専用の切り替えキーによりシームレスに切り替えが可能である。2013年第4四半期以降に発売を予定する。