英Kantar Worldpanel ComTechが現地時間2013年5月31日にまとめた中国のスマートフォン市場に関する調査結果によると、「Android」を搭載するスマートフォンの2013年第1四半期(1~3月)おけるインストールベースのシェアが51.4%となり、初めて50%を超えた。OS別シェアでAndroidに次いで多かったのは「Symbian」で23%。この後「iOS」の19.9%、「Windows Phone/Mobile」の3.6%、「BlackBerry」の0.4%と続いた。

 Androidは前の四半期から2.8ポイント増えた。一方Symbianは同2.1ポイント減となった。Symbianは減少傾向にあるため、今後2四半期の間で3位に後退するとKantar Worldpanel ComTechは予測している。またiOSのシェアは前の四半期と変動はなく、Windows Phone/Mobileは同0.7%減少、BlackBerryは前の四半期と同じだった。

 中国市場で伸び率が最も高かったのは韓国Samsung Electronicsで、同社のインストールベースのシェアは15.2%となった。同社は最近「GALAXY S4」を発売し、発売後1カ月弱で同モデルを世界で1000万台以上を販売した。その後「GALAXY S4 mini」も発表しており、そう遠くはない将来、Samsungの端末は中国の都市部で急速に伸びるとKantar Worldpanel ComTechは予測している(関連記事1関連記事2)。

 同社によると、2013年第1四半期の中国におけるスマートフォン普及率は42%に達した。同四半期に新たにスマートフォンを手にした利用者の約半数がフィーチャーフォンからの買い替えという。同社ディレクターのCraig Yu氏によると「Android搭載機の低価格化が進んでおり、フィーチャーフォンの価格競争力が低下している」という。「中国では今後数カ月でスマートフォンの普及率が急速に伸びるだろう」と同氏は予測している。

[発表資料(プレスリリース)]
[データ表(PDF文書)]