米Adobe Systemsは現地時間2013年5月28日、Webデザインコンサルティングの米Ideacodesを買収すると発表した。これによりクリエイター向けクラウドサービス「Adobe Creative Cloud(CC)」の強化を図る。買収金額などの詳細については明らかにしていない。
Ideacodesは9年前に設立され、カリフォルニア州サンフランシスコに本拠を置いている。起業家や技術会社、企業、デザイン組織、大学などにおけるアプリケーションやデジタル製品、オンラインコミュニティーのデザインおよびユーザー体験向上を支援してきた。
Ideacodes共同設立者のEmily Chang氏とMax Kiesler氏は「Adobe CCが具体的な形を成しつつあるこの時期にAdobeに加わることを大変うれしく思う」と述べている。
AdobeはAdobe CCを6月にアップデートし、クラウドへの移行を加速する方針を5月6日に明らかにしている。デスクトップアプリケーションをCCブランドに統一し、各種プラットフォームの同期・共有機能も含めて統合的に提供する(関連記事:Adobe、製品とサービスを「Creative Cloud」に統合へ)。
Chang氏とKiesler氏はAdobe CC部門クリエイティブディレクターとなり、これまで培った知識と経験をAdobeのデザインおよびクリエイティブ戦略に生かす。Adobe CC部門製品管理担当バイスプレジデントのJeff Veen氏は、「Ideacodesが加わることで、Adobe CCを世界中のクリエイターにとって不可欠なものとする目標を実現できる」と述べた。
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