画面●ヘルスケアアプリ「HEALTHPLAYER」の画面
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写真●ヘルスケア機器とスマホを連携
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 プラクテックスは2013年5月28日、個人がスマートフォンで健康データを総合管理できる無料のヘルスケアアプリ「HEALTHPLAYER」のAndroid版を提供開始した(画面)。スマホやヘルスケア機器で収集したヘルスケアデータは、SRAと共同開発した「PHR(Personal Health Record)システム」で管理。利用者に対して健康増進に向けた情報を発信したり、ヘルスケアサービス事業者に提供したりする。

 スマホアプリの機能を使い、消費カロリーや歩数を自動で記録できる。また、体脂肪計や基礎体温、血圧などをヘルスケア機器や手入力で記録可能。スマホと各メーカーのヘルスケア機器とは、FeliCaやBluetooth経由でデータ転送できる(写真)。6月下旬以降には、iPhone版アプリの提供も開始する予定だ。

 スマホアプリで収集したヘルスケア情報は、PHRシステムに転送してもらい、ユーザーを特定しない「非個人情報」としてプラクテックスが管理。身体の特徴や運動習慣など、利用者のヘルスケアデータに応じたコンテンツのレコメンドや配信を行う。プラクテックスの小原由記子氏は「ヘルスケア情報は変化する個人プロファイル。体重や歩く距離などの変化を、Webログと組み合わせて分析することで、レコメンドの可能性が広がる」と話す。

 プラクテックスは、収集したヘルスケア情報をヘルスケアサービス事業者にも提供する計画だ。「利用者のニーズは一つのアプリで満たせるものではない。利用者に対して事業者が様々なサービスを提案するための、ヘルスケア関連ビジネスのプラットフォームを提供したい」(プラクテックス 取締役の保利栄作氏)。事業者への情報提供に際しては「利用者の意思で、どのサービスにどの情報を提供するかコントロールできる」(小原氏)。

 データ管理やレコメンド機能などを備えるPHRシステムは、プラクテックスとSRAが共同開発した。データの分析やモデリングも、両社が共同で行う。SRAの取締役執行役員 石曽根信氏は「データを一元管理しレコメンドするという、当社にとっては新たなビジネスモデルに踏み込んだ」と話す。