写真●米アルバネットワークス インダストリーソリューション ディレクターのジェラード・フェスタ氏
写真●米アルバネットワークス インダストリーソリューション ディレクターのジェラード・フェスタ氏
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 アルバネットワークスは2013年5月24日、iOS/Android搭載デバイス向けにアプリケーション管理機能を提供するBYOD(私物デバイス活用)ソリューション「Aruba WorkSpace」を発表した。私物デバイス上に業務用の暗号化領域を設けて、私物データのプライバシーを確保しつつ、IT管理者が業務用アプリのみを管理できるのが特徴だ。同社のデバイス管理アプライアンス「Aruba ClearPass」のコンポーネントとして、2013年7月から提供を開始する。

 WorkSpaceは、社内LANに接続する会社支給デバイス/私物デバイスに対して、ユーザーのコンテクスト(位置、利用デバイス、アプリケーション種別など)に応じたアプリケーション利用ポリシーを適用する。「例えば、社内で撮影禁止の領域ではカメラアプリをOFFにする、病院の敷地内でのみ電子カルテへのアクセスを許可するなどの運用を可能にする」(米アルバネットワークス インダストリーソリューション ディレクターのジェラード・フェスタ氏、写真)。

 私物デバイスを制御するために、WorkSpaceでは、デバイス上に業務用の隔離された暗号化領域を設定。IT管理者は、暗号化スペース内の業務データや業務アプリについてのみ制御できる仕様になっており、個人的なデータの閲覧・管理はできない。また、Aruba WorkSpaceの機能とClearPassのネットワークアクセス管理機能とを統合することで、社内にビジネスアプリケーションの通信と私的なネットワーク利用が混在した場合に、ビジネスアプリケーションのトラフィックを優先するといった運用が可能。

 フェスタ氏は「ClearPass は、サードパーティー製のモバイルデバイス管理機能を統合している。つまり、ClearPass with WorkSpaceは、ネットワークアクセス制御、アプリケーション管理、デバイス管理をシングルプラットフォームで実現する」とアピールした。

 WorkSpaceの管理対象となるOSは、iOS 5.0/6.0、Android 4.0以降。