米Hewlett-Packard(HP)が現地時間2013年5月22日に発表した2013会計年度第2四半期(2013年2月~4月)の決算は、売上高が前年同期比10%減の275億8200万ドル、会計原則(GAAP)ベースの純利益は同32%減の10億7700万ドル(希薄化後1株あたり利益は0.55ドル)だった。非GAAPベースの純利益は同13%減の16億9800万ドル(希薄化後1株あたり利益は0.87ドル)となる。

 大きく利益が減少したものの、事前予測は上回った。同社は2月に2013会計年度第1四半期(2012年11月~2013年1月)決算を発表した際に、第2四半期の1株あたり利益を、GAAPベースで0.38~0.40ドル、非GAAPベースで0.80~0.82ドルと予測していた(関連記事:HPの11~1月期決算、6%減収、3四半期ぶりに黒字)。アナリスト予測は売上高が280億2000万ドル、非GAAPベースの1株あたり利益は0.81ドルだった(英Financial Timesの報道)。

 当期の事業別売上高は、パソコンやプリンターなどのPrinting and Personal Systems Group事業が136億6500万ドルで前年同期から12%減少した。このうちパソコン部門が同20%減の75億8400万ドルで、企業向けが14%、消費者向けが29%落ち込んだ。製品出荷台数はデスクトップパソコンが同21%減少、ノートパソコンが同18%減少した。プリンター部門の売上高は同1%減の60億8100万ドルとなった。

 サーバーや技術サービス、ストレージ、ネットワーキングなどを手がけるEnterprise Group事業の売上高は68億1900万ドルで、前年同期から10%減少。ネットワーク製品による収入は同1%増加したが、業界標準サーバーは同12%減、ビジネスクリティカルシステムは同37%減、ストレージは同13%減、技術サービスは同3%減だった。

 アプリケーションやビジネスサービス、インフラ技術アウトソーシングなどのEnterprise Services事業の売上高は同8%減の59億9900万ドル。ソフトウエア事業は同3%減の9億4100万ドルだった。金融サービス事業は同9%減の8億8100万ドルだった。

 今後の業績予想については、2013会計年度第3四半期(2013年5~7月)の1株当たり利益をGAAPベースで0.56~0.59ドル、非GAAPベースで0.84~0.87ドルと見込む。2013会計年度通期(2012年11月~2013年10月)の1株当たり利益は、GAAPベースで2.50~2.60ドル、非GAAPベースで3.50~3.60ドルと予測し、2月時点より上方修正した。

 決算発表を受け、HPの株価は時間外取引で13.47%上昇した。2011年9月に最高経営責任者(CEO)に就任したMeg Whitman氏は、5年にわたる改革計画を掲げており、2013年を「2014年に成長が加速する前の再興の年」と位置づけている(米New York Times)。

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