図1●売上高の推移など
図1●売上高の推移など
[画像のクリックで拡大表示]

 アクトビラは2013年5月22日、事業方針説明会を開催した。2年連続の増収増益で、2012年度は2007年の創業以来初の黒字化を達成したことを報告した(図1)。 香西卓・代表取締役社長が説明した。

 売上高については、2010年度比で3.7倍、2011年度比でも1.9倍となった。特に、BtoB展開など新規市場での成長が大きい。2011年度は、既存の家庭向けVODサービスなどの既存サービスの売り上げは約半分であり、残りは新規市場(図2)が占める。

 2013年のアクトビラ累計接続台数は500万台を達成した(図3)。2012年度新規テレビ接続率は平均18%となったことを報告した。前年度から、ほぼ倍増しているという。

図2●2012年度の主な取り組み成果
図2●2012年度の主な取り組み成果
[画像のクリックで拡大表示]
図3●2013年5月時点のデータ
図3●2013年5月時点のデータ
[画像のクリックで拡大表示]
図4●2013年度の事業方針とスローガン
図4●2013年度の事業方針とスローガン
[画像のクリックで拡大表示]

 2013年度は、「S.M.A.R.T acTVila」の取り組みを強化して、顧客満足度の向上を図り、3年連続の増収増益、2年連続の黒字化を目指す(図4)。図5のようなサービスロードマップを提示し、図6に示す内容の取り組みを2013年度は進める。

 例えば、新規事業の一つとして取り組んでいるケーブルアクトビラでは、「ケーブルテレビ局の課金システムとの連携」「ケーブルテレビサービスのスマホ対応」などを進め、「最終的には日本のケーブルテレビ業界に対してプラットフォームを提供するプラットフォーマの一つになりたい」とした。ケーブルアクトビラは現在、2桁を超える局(内定を含む)で採用されているという。

図5●サービス展開のロードマップ
図5●サービス展開のロードマップ
[画像のクリックで拡大表示]
図6●2013年度の主な取り組み
図6●2013年度の主な取り組み
[画像のクリックで拡大表示]

 新規事業では、マイチャンネルの関連で、パソコンやスマートフォン向け配信事業者にトランスコード技術を提供することでプラットフォーム提供者を目指す。さらに自治体がテレビを活用した情報サービスを展開するプラットフォームを目指す計画である。

 サービスの高度化・多様化に向けては、今年は4K配信の仕様開発に取り組む。またスマートTV関連では、HTML5への対応を進め、VODや各種サービスの高度化を図る。またハイブリッドキャスト関連では、IP側プラットフォームの運用の開発仕様化にテレビメーカーなどと一緒になって取り組む。