オーシャンブリッジは2013年5月22日、東京地下鉄(東京メトロ)が構築中の新図面管理システムに、米Informative Graphicsのファイルビューワーソフト「Brava for SharePoint」が採用されたと発表した。元データへのアクセスを制限するなどして、セキュリティを確保する。

 東京メトロは、「Microsoft SharePoint」をベースにした新しい図面管理システムを開発している。取り扱うデータは車両や駅の図面など100万点に上るという。同社が多く扱うAutoCADデータにSharePointは標準対応しておらず、Brava for SharePointを使う。

 Brava for SharePointは、SharePointのドキュメントライブラリに登録しているファイルを、専用データに変換してWebブラウザー上に表示する。パソコンなどの端末からサーバーに保管しているドキュメントの元ファイルへのアクセスを制限し、保存や印刷を禁止することも可能だ。駅構内の設計情報といった機密性の高い図面の、情報漏洩や改ざんといったセキュリティ事故を防ぐことができる。

 東京メトロは2500ライセンスを導入し、車両や駅の保守や工事作業に利用する予定。