米Intelが新最高経営責任者(CEO)体制の下、組織を再編し、新たなデバイス部門も設置すると複数の海外メディア(米Bloomberg英Reuters米AllThingsDなど)が現地時間2013年5月21日までに報じた。

 Intelでは、同月16日にPaul Otellini前CEOが退任し、それまで最高執行責任者(COO)を務めていたBrian Krzanich氏がCEOに就任した。21日に米証券取引委員会(SEC)に提出された臨時報告書(Form 8-K)によると、Krzanich新CEOはさっそく大規模な組織再編に取り組む計画だ。

 それによると、パソコン、データセンターといった同社の中核事業を統括する「Intelアーキテクチャーグループ」はこれまでゼネラルマネジャーのDavid Perlmutter氏が指揮してきたが、今後はこれをKrzanich CEOの直属とする。一方David Perlmutter氏はKrzanich CEOとともに組織再編を指揮し、再編完了後は新たな役職に就くという。

 Reutersによると、Intelではこのほか“新デバイス”部門を設置する。この部門のトップには米Appleや米Palmで幹部を務めたMike Bell氏が就く。スマートフォンやタブレット端末といった現在普及している製品分野の枠を越え、Intelの技術を将来のデバイスに導入するための事業を手がけるという。

 また同社では16日付で、McAfeeやWind River Softwareなどソフトウエア子会社の会長を務めてきたRenee James氏が社長に就任した。今後James氏は世界の製造業務を統括していく。

[Intelの臨時報告書(Form 8-K)]