フジ・メディア・ホールディングス(FMH)の代表取締役会長である日枝久氏は2013年5月21日の決算説明会で、6月27日付人事におけるフジテレビジョンの代表取締役社長の交代についてコメントした。同日付の人事で、フジテレビ常務取締役の亀山千広氏(FMHの取締役を兼務)が新社長に就任することが既に発表されている。

 日枝会長はアナリストからの質問に答える形で、「亀山新社長の就任によって、社内の雰囲気は変わると思う」と述べた。「テレビ局は自らが規制するようになると番組などの企画の幅を狭めてしまう。亀山新社長が、こうやるんだ、という姿勢を見せることで、これまでとは違う気運が出てくると確信している」とした。

「制作費の使い方は亀山スタイルでいく」と豊田社長

 フジテレビ代表取締役社長の豊田皓氏(6月27日付人事でフジテレビ副会長に就任予定)はアナリストからの質問を受けて、亀山新社長の就任が2013年度の制作費に与える影響について述べた。「亀山新社長の就任を受けて、制作費を闇雲に増やすということはない」としたうえで、「全体の中で制作費の強弱を付けるということはある。制作費の使い方は亀山スタイルでいく」と説明した。