写真●テクノスジャパンの城谷直彦社長
写真●テクノスジャパンの城谷直彦社長
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 ERP導入のコンサルティングや支援などを手掛けるテクノスジャパンは2013年5月20日、13年3月期の連結決算を発表した。売上高は41億9700万円(前年度比23.4%増)、営業利益は4億4900万円(同37.8%)と大幅な増収増益を達成した。

 同社はSAPジャパンや日本オラクルの製品などを扱っている。製造業や流通業向けの基幹業務システムの売り上げが伸びており、「1994年に創業して以来、最高の業績を得ることができた」と城谷直彦社長(写真)は話す。円安などを背景に好調な製造業向けに、今後も市場拡大を期待している。

 14年3月期の売上高は44億5900万円を見込むが、営業利益は4億1500万円と新規事業向けの投資などで一時的に減少するという。モバイルやクラウド、ビッグデータに対応した新たなシステム基盤の開発を急ぐほか、米シリコンバレーに拠点を開設して最新の技術情報をいち早く収集できるようにする。早稲田大学と組んでERP活用による企業診断サービスも始める。

 「すでにERPを導入している企業は多いが、会計など個別モジュールの活用だけでは、ERPの本当の機能を活かすことはできない。こうした企業を攻めれば、まだまだ成長の余地はある」(城谷社長)。