写真●情報漏えい防止パッケージの構成要素であるNECの生体認証デバイスの外観
写真●情報漏えい防止パッケージの構成要素であるNECの生体認証デバイスの外観
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 イグアスは2013年5月20日、企業の情報漏えいを防止するパッケージ製品「情報漏えい防止パッケージ」(写真)を発表、同日販売を開始した。データ暗号化と生体認証で情報を守り、クライアント管理ソフトで社員のWindowsパソコン(ノートPCなど)を管理する。価格(税別)は、必要なソフトウエア/ハードウエアを含んで1ユーザー当たり5万円から。販売目標は、2015年度までに500社。

 以下の三つのセキュリティ製品をパッケージ化した。(1)日本IBMのクライアント管理(インベントリー管理/ソフトウエア配布)ソフト「IBM Tivoli Endpoint Manager」、(2)NECの生体認証デバイス「非接触型指ハイブリッド認証ソリューション」、(3)チェック・ポイント・ソフトウェア・テクノロジーズのハードディスク暗号化ソフト「Check Point Endpoint Security Full Disk Encryption」---である。

 (2)の非接触型指ハイブリッド認証ソリューションの特徴は、「指紋」と「指静脈」を組み合わせたこと。指紋を読み取りにくかった人も、指静脈を組み合わせることでスムーズに認証できるようになるという。指静脈は指紋と近い場所にあるため、指をスキャナにかざすという一度の動作で、これら2つの認証情報を同時に採取できる。同製品は、USB接続型の認証デバイスと、ログイン手続きに同デバイスを利用できるようにするソフトウエアで構成する。

 なお、イグアスは以前から、日本IBMのIBM Tivoli Endpoint Managerを販売してきた。今回、同製品と組み合わせてパッケージ化するために、新たにNECとチェック・ポイントの製品の取り扱いを始めたという。