写真●Symantec O3の利用イメージ写真(ログイン後のWeb画面)
写真●Symantec O3の利用イメージ写真(ログイン後のWeb画面)
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 シマンテックは2013年5月20日、Salesforce CRMやGoogle Appsといった複数のSaaSへのログイン手続きをSSO(シングルサインオン)によって簡素化するサービス「Symantec O3(シマンテックオースリー)」(写真)を発表、同日提供を開始した。プロキシーとして動作するSSOソフトをSaaS型で提供する。同社がSSOソフトを提供するのは、今回が初めて。参考価格(税込み)は、1万人規模で導入した場合に1ユーザー当たり3000円から。

 エンドユーザー(社員)は、Symantec O3の上でID/パスワードによるユーザー認証を経た後、アクセス中継ゲートウエイであるSymantec O3を介して、背後にある各種のSaaSにアクセスする(ワンタイムパスワードも利用可能)。システム管理者画面からは、どの社員がどのSaaSにアクセスできるのかなどのポリシーを設定できる。また、個々のSaaSへのアクセス内容や、SaaSから収集したイベント情報などを利用して、システム監査用のログを生成できる(GUIレポートの生成やSyslogメッセージの発行が可能)。

 接続先のSaaSとしては、Salesforce CRMやGoogle Apps、Office 365など、Webベースで利用可能な各種の業務システムを想定する。エンドユーザー側では、Webブラウザーを使ってアクセスする(iOSについては、専用のWebクライアントアプリケーションも用意している)。さらに、「Symantec App Center」(関連記事:モバイルアプリ/コンテンツのセキュリティ管理ツール「Symantec App Center」提供開始)にアプリケーションを登録しておけば、HTTPベースではないアプリケーションについても、Symantec O3を認証手段として利用できる。