写真●最優秀賞は無人走行車の研究で19歳のルーマニア人、Ionut Budisteanu君(中央)が獲得した
写真●最優秀賞は無人走行車の研究で19歳のルーマニア人、Ionut Budisteanu君(中央)が獲得した
[画像のクリックで拡大表示]

 米Intelは現地時間2013年5月17日、高校生を対象にした同社主催の科学コンテスト「Intel International Science and Engineering Fair(ISEF:国際学生科学フェア)」の受賞者を発表した。最優秀賞「Gordon E. Moore Award」は低コストの無人走行車の研究で、19歳のルーマニア人Ionut Budisteanu君が獲得した(写真)。Budisteanu君には7万5000ドルの賞金が贈られる。

 Budisteanu君の研究テーマは、人工知能によって自律制御する車。3次元(3D)レーダーとカメラを搭載し、車線やカーブを認識して、リアルタムで自動車の位置を検知する。費用はわずか4000ドルで済むとしている。米メディアの報道(PCMag.com)によると、米Googleが研究開発している自律型自動車の推定費用と比べ7万1000ドルの節約になる。

 今年のIntel ISEFでは、70カ国以上の提携科学フェアから約1600人が選ばれ、500人以上が最終選考に残った。準優勝の「Intel Foundation Young Scientist Award」は米国の高校生2人が獲得し、それぞれに賞金5万ドルが授与される。17部門のカテゴリー別最優秀賞にはそれぞれ5000ドルが贈られる。日本から参加した千葉県の高校生、田中堯君の研究が「Earth and Planetary Sciences」部門の最優秀賞に選ばれている。

[発表資料へ]