テレビ東京ホールディングスは2013年5月17日の「2013年3月期 通期決算説明会」で、インターネット・モバイル事業におけるグループ組織再編のスケジュールを報告した。

 同社は2013年5月15日の取締役会で、テレビ東京の一部事業のテレビ東京ブロードバンド(TXBB)への統合とTXBBの商号変更を決議した。同日発表の報道資料によると、テレビ東京は2013年6月20日をもってコンテンツビジネス局デジタルビジネス部の一部事業(ネット広告とWeb事業、デジタル商品化事業、コマース事業など)をTXBBに統合する。これに合わせてTXBBは2013年6月20日に「テレビ東京コミュニケーションズ」への商号変更を予定する。一方で同社はフィーチャーフォン向け課金事業の整理を推進する (発表資料へ)。

 今回の決算説明会では、2014年度以降のスケジュールを提示した。2014年度に動画配信事業などもテレビ東京コミュニケーションズに統合する。既存事業の拡大と新規事業の創出も進める。2015年度にはテレビ東京ホールディングスグループのデジタル事業をテレビ東京コミュニケーションズに一元化する。

 テレビ東京ホールディングス 代表取締役社長の島田昌幸氏は会見で、デジタル事業一元化の時期の前倒しを目指す考えを示した。かつて3年かけてTXBBを変えようとした際に、外部の環境の変化のほうが速いという事態に直面した。「フィーチャーフォン向け課金事業がこんなに早く縮小するとは思わなかった」という。この反省から、「今回の再編計画を加速化するように指示している」と述べた。