中西宏明執行役社長
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日立製作所は2013年5月16日、2015年度を最終年度とする中期経営計画を発表した。売上高は10兆円、営業利益率は7％超を目指す。クラウドを通じたサービス事業を強化し、12年度には30％だったサービス売上高比率を15年度には40％超にする計画である。
情報・通信システムなどの「社会イノベーション事業の推進強化」を掲げ、ビジネスインテリジェンスを社内外で活用するほか、同事業のグローバル展開を加速。15年度に海外売上高比率を50％超にする。同社の中西宏明執行役社長は「今後の投資の主体はM&A（合併・買収）。優良な顧客とのコンタクトを持った企業を買っていきたい」と語った。
海外事業強化の牽引役としては地域に密着した研究開発を強化する。13年4月には米国に「米国ビッグデータラボ」を開設、13年6月には「ブラジル研究所」を新設する。
社内の業務のグローバル標準確立を目指す「Hitachi Smart Transformation Project」にも取り組む。ITシステムをグローバルで標準化・集約することで15年度までの累計で4000億円のコスト削減効果を見込む。
