「サイバー攻撃分析センター」の概要(警察庁の発表資料から引用)
「サイバー攻撃分析センター」の概要(警察庁の発表資料から引用)
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 警察庁は2013年5月16日、同庁警備局警備企画課に「サイバー攻撃分析センター」を設置した。サイバー攻撃の実態を解明するために、全国の警察などから情報を収集し分析する。

 同センターの人員はおよそ20人。センターの長には、同課の「サイバー攻撃対策官」が就く。同センターは、全国の警察の司令塔として、サイバー攻撃に関する情報の収集や分析、捜査の指導調整などに当たるという。

 既存のサイバー攻撃対策も強化する。現在、13の都道府県警察には、サイバー攻撃専従の捜査員で組織される「サイバー攻撃特別捜査隊」が設置されている。捜査員は全部でおよそ140人。今後は、これらの捜査員を別の県に派遣するなど、都道府県の枠を超えて広域的に運用する。

 官民連携の強化も図る。重要インフラの事業者や先端技術を有する事業者、セキュリティ関係事業者などとの情報共有の枠組みを拡大するとともに、情報交換の活性化を進めるという。