写真●MoonWalker Version2.5のトポロジーマップ(VLANを中心に見た構成情報管理画面の例)
写真●MoonWalker Version2.5のトポロジーマップ(VLANを中心に見た構成情報管理画面の例)
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 クラウド・スコープ・テクノロジーズは2013年5月16日、仮想サーバー環境の構成情報を可視化する運用監視ソフトの新版「MoonWalker Version2.5」(写真)を発表した。2013年6月から販売開始する。新版では、可視化の対象となるシステム構成の範囲を広げ、仮想サーバーと物理サーバー/ストレージの関係だけでなく、所属するVLANと物理スイッチの関係も把握できるようにした。価格(税別)は、500万円から。

 仮想サーバー環境向けの運用監視ソフトである。最大の特徴は、アラート監視画面でサーバーやアプリケーションの稼働状況や死活を監視できるだけでなく、トポロジーマップで仮想環境の構成情報を収集して可視化できること。トポロジーマップでは、仮想サーバーが稼働する物理サーバーの情報や、仮想サーバーのネットワーク構成などが分かる。仮想サーバーが物理サーバー間を移動するライブマイグレーション時にも、これを検知して構成情報を更新する。

 新版では、トポロジーマップを強化し、仮想サーバーの物理構成を、物理スイッチを含めて把握できるようにした。具体的には、仮想サーバーが所属するネットワーク(VLANなどによって抽象化されたネットワークセグメント)の構成だけでなく、VLANを実現している物理スイッチ機器の情報を収集してマップに反映できるようにした。あるサービス(仮想サーバー群)がどのVLANで構成されているのか、どの物理スイッチ群で成り立っているか、などが分かる。

 なお、サーバーやネットワークからはエージェントレスで情報を収集できる。個々の仮想サーバー機からは、Telnet/sshなどによる遠隔ログインやSNMP/WMI経由で情報を収集する。さらに、サーバー仮想化ソフト(VMware ESX/KVM/Hyper-V)からは、これらが用意しているAPI経由で構成情報などを収集する。今回追加したVLAN構成の情報は、各社の物理スイッチ機器から収集する。

 稼働OSは、サーバーソフトがLinux(Red Hat Enterprise Linux 5、Cent OS 5.4~5.8)。クライアントソフトが Windows XP/7。監視可能なノード数は、1ライセンス当たり500ノード。