写真1●Dell SonicWALL SuperMassive 9000シリーズの外観
写真1●Dell SonicWALL SuperMassive 9000シリーズの外観
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写真2●米デルソニックウォール、ネットワーク・セキュリティ、プロダクトマネジメント、ディレクターのディミトリー・アイラペトフ氏
写真2●米デルソニックウォール、ネットワーク・セキュリティ、プロダクトマネジメント、ディレクターのディミトリー・アイラペトフ氏
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 デルは2013年5月16日、ハイエンド級のファイアウォール機器「Dell SonicWALL SuperMassive」に、搭載ポート数などを抑えて対象企業を拡大した「SuperMassive 9000シリーズ」(写真1)を追加、同日販売を開始した。既存の「SuperMassive M10000シリーズ」の下位に当たる。開発会社は米DellのSonicWALL部門。

 Dell SonicWALLは、ファイアウォール兼IPS(侵入防止システム)。SOHO向けのエントリー機種「TZシリーズ」(TZ105で、1コア、200Mビット/秒)から、データセンター向けのハイエンド機種「SuperMassive M10000シリーズ」(M10800で、96コア、40Gビット/秒)まで、全5シリーズ18モデルを用意する。

 いわゆる次世代ファイアウォールの機能を備える。具体的には、単なるポート番号による制御だけでなく、通信の内容からアプリケーションの種類を判別し、これをアクセス制御に利用できる。さらに、外部のActive Directoryなどと連携し、アプリケーション(のIPアドレス)を利用しているユーザーが誰かを判別し、これをアクセス制御に利用できる。

上位シリーズと同等性能(20Gbps級)の廉価シリーズ

 今回、ハイエンド級のSuperMassiveに、ポート数や性能を簡略化して導入を容易とした、1Uラックマウント大の下位シリーズ(SuperMassive 9000シリーズ)を追加した。同シリーズが搭載するポートは、10Gビット/秒のSFP+が4個、1Gビット/秒のSFPが8個、1Gビット/秒の銅線が8個である。

 主な性能は、SuperMassive 9000シリーズの最上位モデルであるSuperMassive 9600の場合で、ファイアウォールスループットが20Gビット/秒、アプリケーション解析やIPS利用時は9.7Gビット/秒、ウイルス対策機能を使った場合は5Gビット/秒、VPN通信時は11.5Gビット/秒、新規コネクション確立数は1秒当たり13万件。

 価格はオープンだが、販売代理店の1社であるマクニカネットワークスの場合、(1)「SuperMassive 9200」(24コア、10Gビット/秒)が710万円(税別、以下同)、(2)「同9400」(32コア、20Gビット/秒)が1079万円、(3)「同9600」(32コア、20Gビット/秒)が1559万円。

 これに対して、既存の上位機種「SuperMassive M10000シリーズ」は4Uラックマウント大の製品。マクニカネットワークスによる価格は、(a)「SuperMassive M10200」(24コア、10Gビット/秒)が1390万円、(b)「同M10400」(48コア、20Gビット/秒)が1980万円、(c)「同M10800」(96コア、40Gビット/秒)が3100万円、である。