米Strategy Analyticsが現地時間2013年5月15日に公表した調査結果によると、韓国Samsung ElectronicsがAndroidスマートフォンの販売で得る利益は、ほかのAndroidスマートフォンメーカーの利益に比べ圧倒的に多いという。

 同社によると、世界のスマートフォンメーカーが2013年第1四半期(1~3月)に端末を販売したことで得た営業利益の合計は125億ドル。このうち53億ドルがAndroid搭載スマートフォンよってもたらされた。Samsungが同四半期にAndroid搭載スマートフォンを販売したことでに得た営業利益は51億ドルで、その約95%に当たるという。

 Samsungに次いで利益が多かったのは韓国LG Electronics。だがLGの営業利益は市場全体の約3%にすぎず、Samsungと大きな開きがある。Strategy Analyticsは、「Samsungでは製品そのものの魅力に加え、マーケティング力、効率の良いサプライチェーンといった要素が利益拡大につながっている」と指摘、LGがSamsungに対抗するためには販売台数の拡大が不可欠としている(関連記事:2013年Q1の世界携帯電話販売台数は4.2億台、アジア太平洋地域が53%占める)。

 同社のエグゼクティブ・ディレクター、Neil Mawston氏は「現時点でSamsungはAndroidスマートフォン業界の紛れもない王者。SamsungがAndroidプラットフォームによって得ている売り上げと利益はGoogleのそれよりも多い。Samsungはその大きな市場支配力を利用して、Androidエコシステム(生態系)の今後の方向性に影響を与えるかもしれない」と述べている。

[Strategy Analyticsの発表資料]