写真●NTTドコモの加藤薫代表取締役社長(左)とLINEの森川亮代表取締役社長(右)
写真●NTTドコモの加藤薫代表取締役社長(左)とLINEの森川亮代表取締役社長(右)
[画像のクリックで拡大表示]

 NTTドコモとLINEは2013年5月15日、無料通話・メッセージアプリケーション「LINE」の開発において協業すると発表した。「らくらくスマートフォン」への対応など、NTTドコモのスマートフォンでの利便性・サービス向上を目的として、アプリの仕様改善に協力して取り組む。

 具体的な協業の取り組みとしては、まず、課金機能などを制限したらくらくスマートフォン向けのLINEアプリケーションを共同開発し、2013年10月~12月をメドに、同機種にプリインストールして提供する。同アプリは、LINEの「スタンプショップ」での課金・決済、連携アプリのダウンロードなどができない仕様になる予定だ。

 また、LINEアプリのユーザープロフィール画面に、NTTドコモの音声回線を使って電話をかけるための音声通話ボタンを配置する。同ボタンは2013年7月~9月頃に実装する予定だ。NTTドコモが同社スマートフォンやiモード携帯電話向けに提供するホーム画面アプリ「docomo Palette UI」のアプリ一覧画面においては、LINEアプリを「おすすめ」タブに掲載する。

 そのほか、ネットワーク負荷低減に向けて、LINEアプリの仕様改善およびシステム改善での連携を強化するという。

 発表会の場で、LINEの森川亮代表取締役社長(写真右)は、18歳未満ではLINEのID検索を利用不可にする青少年保護対策を、将来的に、NTTドコモのユーザーにも適用していく方針を明らかにした。同対策は、現在、auのAndroid搭載端末のみを対象に実施している。