写真1●「3D戦略」を説明するトレンドマイクロの大三川彰彦取締役副社長
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写真2●トレンドマイクロが紹介したコンシューマ向けのモバイル戦略
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写真3●クラウド型アプリ評価サービス「Trend Micro Mobile App Reputation」
写真3●クラウド型アプリ評価サービス「Trend Micro Mobile App Reputation」
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 トレンドマイクロは2013年5月15日から、コンシューマ向けのモバイル新製品3種を順次発売する。15日に開催した発表会に登壇したトレンドマイクロの大三川彰彦取締役副社長 日本地域担当 グローバルコンシューマビジネス担当は「セキュリティと使い勝手を両立させるのがわれわれ(トレンドマイクロ)の仕事」として、「デバイスプロテクション」「データアクセス」「ダウンロードアプリ」の3つの「D」に着目した「3D戦略」を説明(写真1写真2)。同戦略に基づいた製品を3種類紹介した。

 新製品は、「ウイルスバスターモバイル」(発売は5月16日)、「トレンドマイクロセーフバックアップ」(同5月15日)、「トレンドマイクロバッテリーエイド」(同5月16日)の3種類。

 「ウイルスバスターモバイル」は従来のバージョン2.6からバージョン3.1に機能強化した。デバイスプロテクションとデータアクセスに焦点をあて、モバイルのセキュリティを総合的に担保する。今回の機能強化により「トレンドマイクロセーフバックアップ」との連携機能を搭載している。

 不正アプリの検出や個人情報漏洩を防止する機能のほか、盗難紛失対策を備える。クラウドにあるWeb脅威情報と連携して、不正なサイトへのアクセスをブロック機能やスマートフォン内のアプリケーションをスキャンしてセキュリティの脅威があるかをチェックする機能なども提供する。

 「トレンドマイクロセーフバックアップ」はモバイルデバイス内の重要情報をクラウドにバックアップするための製品。「ウイルスバスターモバイル」との連携により簡単な操作でデータをバックアップする機能を提供する。複数のデバイスのバックアップが可能で、例えばバックアップしたタブレットの情報をスマートフォンに復元するといった使い方もできる。

 「トレンドマイクロバッテリーエイド」は、デバイス全体のバッテリー寿命を伸ばすための製品。「電話専用モード」のボタンを押すことで電話だけを残してその他の動作をオフにする機能を提供する。画面表示やアプリ、音声通話、Bluetooth、Wi-Fiのうち何がバッテリーを消費しているかを明示的に表示するほか、アプリ単位でバッテリーの消費量を一覧にして、ユーザーが個々のアプリを停止する操作もできるようにした。

 価格は「ウイルスバスターモバイル」が2980円(1年版)から、「トレンドマイクロセーフバックアップ」が170円(月額版)から、「トレンドマイクロバッテリーエイド」が630円(1年版)から。Google Playやトレンドマイクロ・オンラインショップなどで販売する。ウイルスバスターモバイルのみ店頭でも販売する(価格はオープン)。

 トレンドマイクロは発表会で、クラウドと連携してモバイル向けアプリを自動的に分析・評価する評価サービス「Trend Micro Mobile App Reputation」の機能強化予定も明らかにした(写真3)。2013年7~9月をメドにiPhoneなどで動作するiOS向けアプリの分析・評価を始めるほか、アプリが配布される際のカテゴリーとアプリの実際の動作を照合して、正しいカテゴリーに分類し、ユーザーが意図しないアプリの利用を防止する機能を提供する。