米Gartnerが現地時間2013年5月14日に公表した世界携帯電話市場調査によると、同年第1四半期(1~3月期)の販売台数は4億2582万台となり前年同期から0.7%増えた。このうちスマートフォンの販売台数は2億1004万台で前年同期から42.9%増。スマートフォンの携帯電話全体に占める割合は49.3%となり、前年同期の34.7%、前の四半期の43.9%から拡大した。

 携帯電話の販売台数推移を地域別に見ると、アジア太平洋地域が前年同期比6.4%増となった。これに対し、北米は同9.5%減、日本は同7.3%減、中南米は同3.8%減、EMEA(欧州・中東・アフリカ)は同3.6%減と、軒並み減少した。

 アジア太平洋地域の第1四半期における販売台数は約2億2600万台で、世界の携帯電話販売台数の53.1%に上った。とりわけ中国は前年同期比7.5%増と高い伸びを示し、世界全体に占める同国の販売台数の割合は前年同期から2ポイント増の25.7%に拡大した。

 携帯電話の販売台数をメーカー別に見ると、韓国Samsung Electronicsが前年同期比12.7%増の1億65万台となり、5四半期連続で首位となった。同社の市場シェアは前年の21.1%から23.6%に上昇している。2位はフィンランドNokiaの6321万台で、前年同期から23.9%減少。Nokiaのシェアは19.7%から14.8%に低下した。3位は米Appleの3833万台で同15.7%増。Appleのシェアは7.8%から9.0%に上昇した。この後は、韓国LG Electronicsの1561万台(シェアは3.7%)、中国ZTEの1460万台(シェア3.4%)、中国Huawei Technologiesの1111万台(シェア2.6%)などが続いた。

 またスマートフォンのメーカー別販売台数では、Samsungが6474万台でトップ。同社のスマートフォン販売台数シェアは前年同期の27.6%から30.8%に上昇している。Appleが3833万台でこれに続いたが、同社のシェアは前年同期の22.5%から18.2%に低下した。3位以下は、LG Electronicsが1008万台(シェア4.8%)、Huawei Technologiesが933万台(同4.4%)、ZTEが788万台(3.8%)だった。

 スマートフォンのOS別シェアは、Androidが74.4%で前年同期の56.9%から大きく伸びている。iOSは18.2%で前年同期の22.5%から低下した。この後はBlackBerryの3.0%、Windows Phoneの2.9%、Badaの0.7%、Symbianの0.6%という順になった。このうち、Windows Phoneのシェアは前年同期の1.9%から上昇したが、ほかは軒並み減少している。

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■変更履歴
当初第4段落目で「韓国Samsung Electronicsが前年同期比12.7%増の10億657万台となり」としていましたが、正しくは「韓国Samsung Electronicsが前年同期比12.7%増の1億65万台となり」です。お詫びして訂正します。本文は修正済みです。[2013/05/15 12:05]