写真●SkyDesk PhotoNoteの画面
写真●SkyDesk PhotoNoteの画面
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 富士ゼロックスは2013年5月14日、手書きメモやホワイトボードなどのアナログ文書をOCR(光学文字読み取り)処理して電子化するクラウドサービス「SkyDesk PhotoNote」(写真)を拡充し、印刷帳票や手書き帳票をExcel形式のデジタル文書に変換できる上位版「SkyDesk PhotoNoteスタンダード」を発表、同日提供を開始した。価格(税込み)は、1ユーザー当たり6カ月で1680円(支払方法はクレジットカード)。

 前提となるSkyDesk PhotoNoteは、同社が2013年4月16日から無償で提供している文書電子化サービスである。スマートフォンやデジタルカメラで撮影した手書きメモなどのアナログ情報をSkyDesk PhotoNoteにアップロードすると、SkyDesk PhotoNoteがこれをOCR処理する。こうして抽出したテキスト情報をCRMサービス「SkyDesk CRM(顧客管理)」に入力するといった使い方を想定している。手書き文字のOCR処理には、同社の独自技術を採用している(関連記事:富士ゼロックス、大脳の働きを模倣した文字認識技術を開発)。

 今回、新たに機能上位版(SkyDesk PhotoNoteスタンダード)を追加し、有償で販売開始した。上位版だけが備える機能として、表形式の帳票をOCR処理し、Excel形式(またはSkyDeskの独自形式)のデータファイルに変換する機能を追加した。印刷帳票や手書き帳票に含まれる罫線を認識し、これを使って表(テーブル)の行(レコード)と列(カラム)を判別する。ただし、同機能を使うためには、文書全体が表になっている必要があり、文書の一部が表形式になっている場合は利用できない。

 今回、機能上位版の提供開始に加えて、文書データの保存容量を増やす有償サービス「SkyDesk PhotoNote追加容量」の提供も開始した。管理レコード(撮影画像と関連情報をまとめたデータ管理単位)を5000枚単位で増やすことができる(標準では100枚まで管理可能)。この容量追加ライセンスの価格は、6カ月で1260円。