メディアキャストは2013年5月14日、サンテレビジョンに対し統合型データ放送ソリューション「DataCaster M3」を納入し、本格稼働を開始したと発表した。

 サンテレビは、1995年の阪神淡路大震災の直撃を受けた直後から、被災地にある放送局として気象や防災情報を提供する災害報道に注力してきた。また、プロ野球中継時の特別仕様のデータ放送では、多彩な企画と演出が高く評価されているという。

 サンテレビのメディア戦略局長である宮田英和氏は、「サンテレビでは地デジ開始当初からデータ放送に力を注いできた。今回、約8年の運用経験から不要な機能と必要不可欠な機能を切り分けた上で、今後の動向を踏まえながらシステムを検討してきた。サンテレビとしては今後、データ放送を最大限に利活用したメディア戦略を展開していく予定」という。

 メディアキャストによると、DataCaster M3は2011年1月に発売され、ケーブルテレビ局を中心として約60システムの導入実績があるという。今回サンテレビが導入したシステムは最大規模であり、安全性と信頼性への要求に応えるために、運用装置や送出装置を冗長化するなど耐障害性を高め、地上波テレビ局で必要な各機能を拡張したシステムだという。

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