英Canalysは現地時間2013年5月9日、ノートパソコン、タブレット端末、スマートフォンを合わせた「スマートモバイルデバイス」市場に関する調査結果を公表した。

 これによると、2013年第1四半期(1~3月)のスマートモバイルデバイスの世界出荷台数は3億870万台に達し、前年同期に比べ37.4%増加した。これらのOS別出荷台数は、米Googleの「Android」が1億8370万台で最も多く、シェアは59.5%だった。米Appleの「iOS」および「Mac OS」が5960万台でこれに続き、シェアは19.3%。米Microsoftの「Windows」および「Windows Phone」は5590万台でシェアは18.1%だった。

 スマートモバイルデバイスのうち、スマートフォンの出荷台数は2億1630万台で前年同期から47.9%増加した。タブレット端末の出荷台数は4190万台で、スマートフォンやノートパソコンと比較すると少ないが、前年同期に比べた伸び率は106.1%と最も高い。タブレット端末の出荷台数が最も多いのはAppleで、同社のシェアは46.4%。だがAppleのシェアは3四半期連続で低下している。Googleや米Amazon.comなどの端末によってタブレットの低価格化が急速に進んでいると、Canalysは指摘している。

 一方ノートパソコンの第1四半期における出荷台数は5050万台で、前年同期から13.1%減少した。ノートパソコンはとりわけ西欧市場が同25.2%減と落ち込みが激しい。CanalysのアナリストであるPin-Chen Tang氏は、「この傾向はマクロ経済環境の影響。だがタブレットの影響力も軽視できない」と述べている。

 スマートモバイルデバイスのメーカー別出荷台数を見ると、韓国Samsung Electronicsが8220万台(シェア26.6%)でトップとなり、これにAppleが5960万台(シェア19.3%)で続いた。3位は中国Lenovo Group(聯想集団)の1530万台(シェア5%)。この後、ソニーの980万台(シェア3.2%)、中国Huawei Technologiesの970万台(シェア3.1%)と続いた。

[関連記事]