米Microsoftが米Barnes & Nobleの子会社NOOK Mediaからデジタル資産を買収することを検討していると、複数の米メディア(CNET News.comThe VergeVentureBeatなど)がテクノロジー系ニュースブログ「TechCrunch」の情報を引用するかたちで報じた。

 TechCrunchは現地時間2013年5月8日に、Microsoftが10億ドルでNOOK Mediaデジタル資産の買収を提案していることを示す内部文書を入手したとする記事を掲載した。

 文書から、NOOK MediaがAndroid搭載タブレット端末の事業を2014会計年度末(2014年4月末)で終了することも分かったとしている。NOOK Mediaは自社の「NOOK」電子書籍閲覧端末およびタブレット端末向けコンテンツを、他社デバイス向けに配信する方針に移行するという。同社がNookデバイス事業から撤退するとの噂は2月に浮上していた。

 NOOK Mediaは2012年10月にBarnes & Nobleから分離独立した。その際Microsoftは3億ドルを出資し、NOOK Mediaの株式の17.6%を取得している(関連記事:MicrosoftがBarnes & Noble子会社に3億ドル出資、電子書籍事業で戦略的提携)。

 なお米New York TimesはTechCrunchの報道が事実であるとする確認をある人物からとりつけている。しかし「文書は本物だが、数週間以上前のもの」だという。TechCrunchの報道を受け、Barnes & Nobleの株価は24.25%上昇した。