WOWOW、スター・チャンネル及びスカパーJSATの有料放送事業者3社は、有料放送を無料で視聴できるように不正に改ざんされたB-CASカードを第三者に譲渡したといった行為について、不正競争防止法違反などの罪で有罪判決が確定した2人に対して、5月9日に損害賠償の支払いを求める民事訴訟を東京地方裁判所に提起した。

 不正競争防止法違反及び不法行為に基づく339万6529円の損害賠償請求している。有料放送事業者3社は、「B-CASカードの改ざん、譲渡という行為は、有料多チャンネル放送全体の健全な普及拡大に甚大な影響を与えるものであり、悪質かつ許されざる行為と考え、東京地方裁判所に提訴した」という。損害賠償請求の内訳は、37歳の男に162万4348円、44歳の男に177万2181円である。

 なおB-CASカードの所有者であるビーエス・コンディショナルアクセスシステムズも、同じ2人に対し、同日付けで損害賠償の支払いを求める民事訴訟を東京地方裁判所に提起している。37歳の男に対する請求金額は240万665円、44歳の男への請求金額は174万5101円である。

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