写真1●2012年度の国内スマートフォンのメーカー別出荷台数シェア。カッコ内の数値は前年度比の増減。メーカー名は略称で表記した
写真1●2012年度の国内スマートフォンのメーカー別出荷台数シェア。カッコ内の数値は前年度比の増減。メーカー名は略称で表記した
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 MM総研が2013年5月9日に発表した2012年度のスマートフォンの国内出荷台数調査によると、メーカー別シェアで米アップルが35.9%の1位だった。出荷台数は前年度比47.0%増の1066万台で、シェアを5.9ポイント伸ばした(写真1)。

 2位は富士通の13.0%(出荷台数は387万台)で、1位に大きく水をあけられている。3位はソニーモバイルコミュニケーションズの12.2%(同363万台)、前年度2位のシャープは11.9%(同355万台)の4位に転落した。韓国サムスン電子は8.5%(同253万台)、NECカシオモバイルコミュニケーションズは4.5%(同134万台)のシェアとなっている。

 OS別の出荷台数シェアは、Androidが前年度比5.1ポイント減の63.9%、iOSが同5.9ポイント増の35.9%となっており、iOSがやや盛り返した。

 携帯電話端末全体のメーカー別シェアでも、アップルが25.5%(出荷台数は1066万台)の1位だった。アップルが携帯電話端末全体のシェアで首位となったのは今回が初めて。前年度は2位だった。

 前年度1位の富士通は14.4%(同601万台)の2位に転落した。3位以下は、シャープが14.0%(同585万台)、ソニーモバイルコミュニケーションズが9.8%(同408万台)、サムスン電子が7.2%(同300万台)、京セラが7.1%(同298万台)、パナソニックモバイルコミュニケーションズが6.9%(同290万台)、NECカシオモバイルコミュニケーションズが5.3%(同221万台)となっている。

 2012年度の携帯電話端末全体の国内出荷台数は前年度比2.2%減の4181万台、このうちスマートフォンの出荷台数は同23.0%増の2972万台だった。総出荷台数に占めるスマートフォンの比率は前年度の56.6%から71.1%に拡大した。

 2013年度の携帯電話端末全体の国内出荷台数は、2012年度比0.9%増の4220万台となる見通し。このうち、スマートフォンは3240万台で、全体の出荷台数に占める比率は76.8%に拡大するとしている。