ネオジャパンは2013年5月8日、グループウエア「desknet's NEO」(関連記事)のクラウド版のラインアップを拡充し、1000ユーザー以上の大規模利用に限定しプラットフォーム部分の可用性を高めた「desknet's クラウドエンタープライズサービス」を発表、同日提供を開始した。価格(税別)は1ユーザー当たり月額400円。

 Web型グループウエアの現行版(desknet's NEO)を、ビットアイルが提供するIaaS「サーバオンデマンドNEXT」の上で提供するSaaS型サービスである。サーバオンデマンドNEXTの特徴は、部品の冗長化によって可用性を高めたことである(ビットアイルによる2012年のサーバー稼働率実績は99.99996%)。ただし、最低利用ユーザー数を1000人と大規模に設定している。

 今回発表したエンタープライズサービスは、同社が2013年3月7日から提供している「desknet'sクラウド」の大規模向けに当たる。desknet'sクラウドの通常版はプラットフォームとして米Amazon Web Services(AWS)を利用してコストを抑えているが、利用規模を問わない、という特徴がある。1ユーザー当たりの価格は、通常版とエンタープライズサービスで共通(月額400円)である。

 なお、可用性を追求したSaaS版のdesknet's NEOとしては、ネオジャパンによる販売ではないが、ファーストサーバが2013年5月8日から「desknet's HR」の名称で提供する予定である。特徴は、ヤフーが提供するクラウドストレージサービスを利用してデータを複数拠点に分散配置してデータの保全性を高めたこと。価格(税込み)は、1ユーザー当たり月額420円(最小5ユーザー)。