写真1●携帯電話大手3社の純増数推移
写真1●携帯電話大手3社の純増数推移
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写真2●携帯電話大手3社における番号ポータビリティ(MNP)の転入出状況
写真2●携帯電話大手3社における番号ポータビリティ(MNP)の転入出状況
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 携帯電話大手3社は2013年5月9日、2013年4月末時点の携帯電話契約数を発表した。新規契約から解約を差し引いた純増数は、ソフトバンクモバイルが26万4400件と16カ月連続の首位(写真1)となった。2位のKDDI(au)は20万9500件、3位のNTTドコモは1300件の純増だった。

 ソフトバンクモバイルは引き続き、iPhone 5が好調。「PhotoVision」をはじめとした通信モジュールも純増に大きく貢献しており、通信モジュールだけを切り出した純増数は7万5400件。NTTドコモの2万100件、KDDIの7700件に比べて突出している。

 KDDIは春モデルの端末ラインアップが少ないが、同社指定の固定回線とスマートフォンのセット契約で料金を割り引く「auスマートバリュー」が好調の要因となっている。

 NTTドコモは、関東・甲信越を除く全地域で純減を記録した。東海や九州で法人の大口解約があったほか、プリペイド契約の純減(2万8300件減)も響いた。通信モジュールで全体の純増をかろうじて維持した格好だ。純増数1300件は、2006年10月の番号ポータビリティ(MNP)開始以降、5番目に低い水準となる。

 MNPの転入出状況は、KDDIが7万4400件、ソフトバンクモバイルが4万9700件の転入超過、NTTドコモが12万5400件の転出超過だった(写真2)。KDDIの転入超過数は19カ月連続の1位となる。NTTドコモは年間最大の商戦期である前月(3月)に比べて改善しているようにみえるが、前年同期(10万3700件の転出超過)比では若干悪化している。

 携帯大手3社以外の純増数はウィルコムのPHSが3万8500件、ソフトバンク系のWireless City PlanningのAXGPサービスが10万9400件、KDDI系のUQコミュニケーションズのWiMAXが4万9700件だった。