現行のWindows 8でも、スタートメニューに似た「新規ツールバー」をタスクバーに追加すれば、このような画面にできる。「Windows Blue」では、スタートボタンやスタートメニューの復活の有無が最大の注目点になる
現行のWindows 8でも、スタートメニューに似た「新規ツールバー」をタスクバーに追加すれば、このような画面にできる。「Windows Blue」では、スタートボタンやスタートメニューの復活の有無が最大の注目点になる
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 米マイクロソフトは2013年5月7日(米国時間)、Windows 8の改良版である「Windows Blue」(開発コード名)のパブリックプレビュー版を、6月26~28日に米サンフランシスコで開催する開発者向け会議「BUILD 2013」に合わせて公開すると発表した。Windows Blueは、2013年後半の提供を予定しているWindows 8のアップデート版。Windows 8に対する「サービスパック」のような位置付けで、「Windows 8.1」になるとみられている。

 Windows Blueの詳細はBUILD 2013で明らかにされる。同社の公式ブログでは、「あらゆるサイズ、ディスプレイ、バッテリー寿命、パフォーマンスを備えた幅広いフォームファクター(機器)にわたる最新のイノベーションを盛り込む」としている。同社は、Windows 8を搭載した7型前後の小型タブレットを計画していると噂されており、これに対応するアップデートになるようだ。

 最大の注目は、Windows Blueにおいて「スタートボタン」が復活するかどうか。これまでインターネット上には、Windows 8で消えたスタートボタンがWindows Blueのデスクトップ画面に復活するという憶測やリーク情報が出回っている。公式ブログでも、「我々はWindows 8とWindows RTの発売以来、ユーザーからのフィードバックに耳を傾けてきた。Windows Blueはこれに応える機会でもある」としており、Windows 8/RTに対するユーザーの声を反映したアップデートになることを示唆している。

 ただし、THE VERGEが4月22日に報じた内容によると、復活するスタートボタンは“単なるボタン”であり、そこから従来型のスタートメニューが開くものではない可能性もある。THE VERGEの記事の通り、単に「スタート画面」に戻るためのボタンだとすれば、画面右端にチャームを表示させて「スタート」を選ぶ操作の手間を省くものにすぎなくなる。

 日経パソコンが本誌およびPC Online読者を対象にWebで実施したアンケート(2013年2月19日~3月3日に実施)によると、Windows 8の新しい「スタート画面」を「良い」とした人は6.8%、「どちらかと言えば良い」とした人は17.7%、「どちらかと言えば悪い」とした人は18.4%、「悪い」とした人は22.3%。スタート画面について悪い印象を持つユーザーの方が多数派だった。