写真●Windows最高マーケティング責任者(CMO)兼最高財務責任者(CFO)のTami Reller氏
写真●Windows最高マーケティング責任者(CMO)兼最高財務責任者(CFO)のTami Reller氏
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 米Microsoftは現地時間2013年5月7日、「Windows 8」の改良版となる「Windows Blue」(開発コード名)を今年後半に利用可能にすると発表した。同社は3月に、Windows Blueの開発計画を進めていることを明らかにしていた(関連記事:Microsoft、「Blue」開発計画を進行中、6月にBuild開発者会議を開催 )。

 Windows Blueは「次世代のタブレットとパソコンをもたらすために、Windows 8で推し進めている大胆なビジョンの上に構築する」と、Windows担当最高マーケティング責任者(CMO)兼最高財務責任者(CFO)のTami Reller氏は述べている。サイズ、ディスプレイ、バッテリー寿命、性能などさまざまな要素に関する最新の開発を盛り込むとしている。

 そのほかReller氏は、Windows 8のライセンス販売数が1億本を超えたこと、Windows 8および「Window RT」対応の認定デバイスが2400種類に拡大していること、「Windows Store」のアプリケーションが開設以来6倍増加し、累計ダウンロード数が2億5000万件を突破したこと、「SkyDrive」のユーザー数が2億5000万人に達したことなどを報告した。

 Reller氏は米Wall Street Journalの取材に対し、今後数週間で2回、Windows Blueに関する情報を公表すると述べた。1回目は価格、パッケージ、正式名称を発表し、2回目は技術面の詳細を6月下旬までに明らかにする。

 Microsoftは6月26~28日にカリフォルニア州サンフランシスコで開発者向け会議「Build 2013」を開催する予定で、Reller氏によればそこでWindows Blueの一部機能がプレビュー公開される見通しだ(米Boston.comの報道)。

 Reller氏は噂されている「Start」ボタンの復活については言及していないが、「Windows Blueはわれわれにとって、ユーザーから集めたフィードバックに応える機会だ」と述べている。また米CNET News.comによると、Windows担当コーポレートバイスプレジデントのJulie Larson-Green氏は、「一部の古い機能をWindows 8に搭載することについて有意義な話し合いをしている」と発言している。

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■変更履歴
当初掲載時にTami Reller氏の肩書きをMicrosoft最高マーケティング責任者(CMO)兼最高財務責任者(CFO)としていましたが、正しくはWindows担当最高マーケティング責任者(CMO)兼最高財務責任者(CFO)です。お詫びして訂正します。本文および写真キャプションは修正済みです。 [2013/5/9 10:15]