日本放送協会(NHK)と民放キー局5社(日本テレビ放送網、テレビ朝日、TBSテレビ、テレビ東京、フジテレビジョン)の在京6局は2013年5月1日の会見で、5月中の親局の東京スカイツリー移転に向け、5月14日以降に「移転リハーサル」を実施すると発表した。
移転リハーサルでは、通常の番組を放送している途中で7波の放送を東京タワーの送信から東京スカイツリーの送信に切り替えて、3時間から10時間にわたり放送波を送出する。これまでの受信確認テスト(実施時間は5分間または1時間)よりも長時間にわたる取り組みにより、東京スカイツリーからの電波を受信できるかどうかを視聴者に確認してもらう。移転リハーサルの実施日は、5月14日、18日、21日、24日、26日。受信確認テストも引き続き行う(図)。
今回の会見では、2013年4月30日時点の相談件数や対策が必要と判明した世帯数(要対策世帯数)も報告した。相談件数は累計で31万8676件、要対策世帯数は10万7656件である。TBSテレビ 社長室 担当局長の井川泉氏は、「1日当たりの入電数や要対策世帯の増加件数は右肩下がりの状態にあり、状況は徐々に落ち着いてきている」と説明した(写真)。直近1週間の要対策世帯の増加件数は、400件弱から900件程度。要対策世帯のうち、工事が完了した世帯および工事日程が決まった世帯の割合は全体の8割程度という。
東京スカイツリーへの移転日については、「問い合わせ件数やその内容、工事の進ちょく状況を見極めながら慎重に判断する。移転日が決まったら改めて発表する」とした。
[発表資料へ]