新日鉄住金ソリューションズは2013年4月26日、2013年3月期連結決算を発表した。売上高は1720億500万円(前年同期比6.5%増)で、営業利益は111億3100万円(同3.5%増)だった。

 業務ソリューション別売上高では、産業・流通・サービス分野が411億円(同9.3%増)で、電機・ハイテク分野の落ち込みを、ネット関連や自動車、鉄道分野でカバーした格好だ。金融向けは211億円(同6.3%減)で、銀行分野は横ばいだったが、保険分野の売り上げが減った。

 2014年3月期は売上高1780億円、営業利益127億円を見込む。第5データセンターの本稼働によるアウトソーシングサービスや仮想化デスクトップサービスの強化、東南アジアなどグローバル化の拡大のほか、2年間で20億円を投じて社内業務システムを刷新するなど効率化を図る。

 「今後、利益率の向上にさらに力を入れる。昨年に投資を終えた第5データセンターの稼働率が上がれば、利益率の改善に寄与するだろう。今は転換期にあり、これまでのエンジニアリング型から最近はサービス型へと事業モデルが変わってきている。2013年3月期は70億円だったクラウド事業は、2014年3月期には90億円を見込んでいる」(謝敷宗敬社長)。