NTTソフトウェアは2013年4月25日、パブリック型のIaaS/PasS基盤を流用することでリソースを拡張しやすくしたプライベートクラウド設置サービス「クラウド利用者支援サービス(スターターパック)」を発表した。オンプレミスの社内LANと接続するためのVPNルーターとセットで提供する。5月8日から提供開始する。

 インターネットVPNを介して、社内LANを社外データセンターにまで拡張するサービスである。最大の特徴は、社外データセンター設備として、NTTコミュニケーションズのパブリッククラウド(IaaS/PaaS)サービス「クラウド・エヌ」(Cloudn)を利用したこと。パブリック型のIaaS/PaaSから動的に仮想サーバー機を配備できるので、リソースの追加などが容易であるとしている。

 標準メニューの内部で提供するサービスの範囲は、インターネットVPN接続用のルーター(オンプレミス側とデータセンター側に対向して設置する2台)、データセンター側の社内LAN設備(VPNルーターの背後にあるプライベートIPアドレス網)、3台のサーバー機(ファイルサーバー、メールサーバー、運用監視サーバー)、である。問い合わせ対応などの運用支援サービスも提供する。

 価格(税別)は、初期費用が12万5000円、月額費用が2万5000円から。サーバーやストレージなどのリソースの拡張費用は、プラットフォームとして利用しているパブリッククラウドサービスのクラウド・エヌに準じるという。販売目標は、今後3年間で5億円。