写真●CypherGuard PDF for iOSの画面
写真●CypherGuard PDF for iOSの画面
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 サイファー・テックは2013年4月26日、暗号化したPDF文書の閲覧権限や期限を管理するSaaS型サービス「CypherGuard PDF」を強化し、PDF閲覧環境としてWindows/Macに加えてiOSを追加すると発表した。2013年夏にiOS版ビューア「CypherGuard PDF for iOS」(写真)の配布を開始する。サービス価格(税込み)は、月額5万2500円から(初期費用は検討中)。

 前提となるCypherGuard PDFとは、内容が漏えいしては困るPDF文書を、AES暗号化と認証によって安全に配布できるようにするセキュリティサービスである。

 同サービスを使うと、認証サーバーで認証を経たユーザーだけが、復号鍵を入手して閲覧できる。復号鍵はクライアント端末上に保存され、閲覧する都度、復号する仕組み。さらに、配布済みの復号鍵を使って復号できるのは、認証時に使っていた端末に限られる。入手したPDF文書や復号鍵を他の端末にコピーしても閲覧できない。

 この仕組みを構成する要素は三つある。(1)PDFを暗号化するツール、(2)PDFを閲覧するビューア、(3)認証サーバー(復号鍵配布サーバー)、である。(3)の認証サーバーは、同社がインターネット上でSaaS型で提供する(有償サービス)。今回、(2)の閲覧ソフトのプラットフォームを拡大し、従来のWindows版とMac版に加えてiOS版(iPad/iPhone)を追加した形である。

■変更履歴
第1段落で初期費用を税込みで5万2500円としていましたが、検討中の誤りです(ちなみに、先行するWindows/Mac向けの初期費用は税別で20万円)。お詫びして訂正します。本文は修正済みです。 [2013/04/26 17:40]