日立システムズは2013年4月26日、不特定多数に対して現金を支給する企業に向けたBPO(ビジネス・プロセス・アウトソーシング)となる「交通費支払いサービス」を発表した。同日より、販売を開始する。

 交通費支払いサービスには、交通費の申請や承認を管理するSaaS型のシステムと、交通費の立て替えおよび銀行振り込みの代行、システム操作などのヘルプデスクサービスが含まれる。

 同サービスを利用することで、例えば就職活動を行う学生がWebサイトを通じて、交通費の申請をできるようになる。採用学生用の交通費支払いは一時的かつ件数が膨大で、例外的に現金を取り扱う企業が多いが、その際の事務手続きや監査対応、台帳管理が大変で、現金の紛失や盗難リスクもあった。

 日立システムズでも同様の課題を抱えており、2012年4月より同サービスの利用を自社で開始。事務工数を約64%削減できたという。現在、同サービスは日立グループ数社が利用している。

 交通費支払いサービスの利用料金は、入金代行(振込手数料含む)やヘルプデスクサービスなどの費用も含めて、1件につき月額1050円。日立システムズでは、2015年度末までに累計3億円の販売を目指すとしている。