「復興FM」プロジェクトがスタートした。東日本大震災の直後から、被災地において臨時災害放送局が相次いで立ち上がった。震災から2年を経て、コミュニティFMに戻った局や、コミュニティFMへの移行を検討する局、臨時災害放送局として継続する局など、各地域で各様の模索が続いている。
プロジェクトでは、地域復興に取り組むFM局全体を「復興FM」と位置づけた。復興FMネットワークを設立し、局同士が連携することでビジョンや課題などを共有し、そのことによりメディア価値の向上を図る。具体的には、「情報共有」「連携の可能性」「持続的な運営」の三つのゴール目標を設定する。まずは、多くの臨時災害放送局が免許期限としている「当面1年間」を視野に、プロジェクトを推進する。
既に、「第1回 復興FMネットワーク設立集会」を4月23日に開催した。東北3県から17局が参加し、一堂に会した。プロジェクトでは、各局が結集し連携できる場を創出、サポートすることで、地域内外からの聴取・協賛・協力を得やすくするための基盤整備や、局同士がネットワークすることで達成できる効率化やスポンサープロモートのための企画を生み出していく機会になることを期待している。
なお、このプロジェクトは、趣旨に賛同する企業団体からの支援による「復興FMサポート基金」(事務局は公益社団法人の日本フィランソロピー協会、事務局サポートが電通、NPO法人のHUG)によって運営される。