アイネットは2013年4月25日、新しいクラウドサービス「Dream Cloud」を開始すると発表したほか、米HyperOfficeや見果てぬ夢(東京都品川区)との協業も発表し、Dream Cloud上でHyperOfficeのコラボレーション(協働型)ツールを、「Dream Office」として6月1日から提供することを明らかにした。見果てぬ夢が日本市場向けにHyperOfficeをチューニングするなど技術支援を担当している。

アイネットの田口勉常務取締役
写真1●アイネットの田口勉常務取締役
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 「Dream CloudはハードやOSに依存せず、スケーラブルな対応が可能。ビッグデータ時代のサービスと位置付けており、アプリケーションレイヤーまで含めてやっていく。スマートフォンやタブレットでも簡単にアプリケーションを使いこなせるようにするなど、主に店舗や工場、倉庫といった現場の仕事を効率化する“フィールドICT”向けを狙った。Dream Officeはそのための有力なツールになる」(アイネットの田口勉常務取締役、写真1)。

 Dream Officeはドキュメント管理やカレンダー、アドレス帳、Webメールのほか、社内SNS機能やデータベース連携機能などを備える。2004年に発売され、海外では約35万ユーザーが活用し1万2000社で導入されているという。

見果てぬ夢の下山二郎社長
写真2●見果てぬ夢の下山二郎社長
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 「世界中のソフトを見てきたが、他社に比べてとても使いやすい。スケジュール変更でもカレンダーなど関連画面とデータ連携しているため、簡単な操作で終了する。日本市場向けに仕様を変更したり、画面の操作性をさらに向上させたりした」(見果てぬ夢の下山二郎社長、写真2)。

 Dream Officeは1ユーザー当たり、月額680円から(5ユーザー利用時)。アイネットは3年間で12億円の売り上げを狙う。Dream CloudではDream Officeのほかにも、現在は約30のメニューを計画しており、5月15日から順次スタートさせる。Dream Officeとの連携メニューもそろえていく。