日本ケーブルラボは2013年4月25日の記者説明会で、2013年度事業計画を発表した。3月18日開催の第20回理事会で承認されたという。

 2013年度の優先課題として、(1)次々世代STB、(2)ケーブルプラットフォーム、(3)ハイブリッドBoxを挙げた。(1)と(2)は新規課題、(3)は継続課題である。

 (1)では、4Kに対応するSTBを次々世代のものと位置付けて、技術仕様の開発と策定を進める。開発・策定作業は、HEVC(H.265)やHTML5、DOCSIS3.1、IEEE802.11ac(高速無線LAN規格)を考慮して進める。専務理事の松本修一氏は、「総務省の研究会における4Kの議論の進捗状況にもよるが、できれば2013年度中に技術仕様を策定したい」と意欲を見せた。

 (2)のケーブルプラットフォームに関しては、総務省や日本ケーブルテレビ連盟と連携して技術検討を進める。ACS(Auto Configuration Server)とレジデンシャルゲートウェイ(RGW)を中心に必用機能の技術仕様を策定する

 (3)のハイブリッドBoxでは、スマートテレビやハイブリッドキャスト対応などの機能追加や、サービスにかかわるAPI拡張・ユーザーインターフェース改善といった仕様改定に向けた取り組みを進める。タブレット端末やスマートフォンと連携するアプリの検討も行う。