富士通は2013年4月25日、サークルKサンクスに1700台のタブレット端末を納入すると発表した。スーパーバイザー(店舗指導員)や店舗開発担当者が使う。業務システムの構築では「アジャイル開発」を採用した。

 サークルKサンクスは3月から本格展開を始めた。採用したのは富士通の「STYLISTIC Q702/F」。タブレットとしてもノートパソコンとしても使える。例えば、スーパーバイザーは外出先ではタブレット形態で店舗の状況を報告したり、ウェブ会議に出席したりする一方、事務所に帰ってからはノートPCに戻し、報告書などを作成する。

 タブレットの導入に合わせて、情報共有基盤も構築した。日本マイクロソフトの「Exchange Server」や「SharePoint」「Lync」などを活用。その基盤上で稼働する業務システムには、試作を繰り返し、使い勝手や品質を高めるアジャイル開発を採用した。2012年12月から順次、業務システムが稼働している。

 情報共有基盤の構築は富士通が担当する一方、業務システムはサークルKサンクスが手掛ける。社外から安全にアクセスできるように、富士通のネットワークサービス「FENICS IIユニバーサルコネクト」も導入した。