米Associated Press(AP通信)のTwitterアカウントがハッキングされ、米ホワイトハウスで爆発があったとの偽ニュースが現地時間2013年4月23日に流れた。

 AP通信はFacebookに開設している公式ページでメインアカウント「@AP」がハッキングされたことを報告したほか、AP通信記者のMatt Moore氏なども自身のTwitterアカウントから虚偽ニュースに対して注意を促すツイートを投稿している。

 AP通信のFacebookページでは、メインアカウント乗っ取りを報告した約1時間後には、モバイルアカウント「@AP_Mobile」もハッキングされたことを明らかにし、早急にアカウント凍結の措置をとると述べた。

 AP通信がニュース配信サイト「The Big Story」に掲載した記事によると、4月23日午後1時過ぎに、@APアカウントから「ホワイトハウスで2件の爆発があり、Barack Obama米大統領が負傷した」と虚偽ニュースがツイートされた。なお、アカウントがハッキングされる前に、AP通信のネットワークではフィッシング攻撃の試みがあったという。

 虚偽ニュースにより米Dow Jonesの工業株価平均が急落したが、すぐに回復した。AP通信広報担当のPaul Colford氏は、Twitterと協力して調査にあたっているとし、他のTwitterアカウントも閉鎖したことを明らかにした。

 ハッキング攻撃については「Syrian Electronic Army」と称する集団が犯行声明を出したが、裏付けは取れていない。なおホワイトハウスではJay Carney報道官が「大統領は無事だ」と確認のコメントを出している。