和歌山県は、災害時において必ず1局以上のラジオ放送を聴取可能とするため、「ラジオ通じるプラン」を開始する。このプランの一環として、ラジオ総合相談窓口「ラジオ通じるサポートセンター」(通称ラジサポ)を開設し、県民からのラジオの相談受付を2013年5月1日に開始する。

 ラジオについて、「地震や津波、台風などの大規模災害発生時に逃げながら聴く、あるいは聴きながら逃げるという状況を想定した場合に、最も有効な情報源の一つ」と位置づける。一方で、電波特性上から地形や周辺環境により難聴取が起こることから、ラジオが聞こえないなどの声が県にも寄せられていたという。

 ラジサポの相談受付フローとして、まず県が総合窓口となり、市町村やラジオ放送事業者、近畿受信環境クリーン協議会と連携して、ラジオ受信環境改善のアドバイスを行う。

 それでも改善されない場合は、県による1次的調査、放送事業者による詳細な2次調査、必要に応じてさらに技術調査を行う。その上で、いかなる方法を用いてもアンテナを設置する以外に難聴取を解消できない場合、防災の観点から災害の恐れのある地域に限り、外部アンテナの設置を上限4万円まで補助する。

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