日立製作所は2013年4月23日、同社のクラウドサービス「Harmonious Cloud」と米Microsoftのクラウドサービス「Windows Azure」を組み合わせたハイブリッドクラウドを構築するためのネットワークサービス「Windows Azure向けVPNサービス」の提供を開始した。料金は月額36万7500円/回線、初期費用31万5000円/回線。

 Windows Azure向けVPNサービスは、Harmonious Cloudのデータセンターと、Microsoftの海外データセンターを接続するVPN環境を提供する。日本マイクロソフトが2013年4月17日に提供を開始した「Windows Azure 仮想ネットワーク」(Windows Azureに接続するための仮想専用網)を利用して構築した。10Mビット/秒の帯域を保証し、回線とネットワーク機器を冗長化している。

 さらに同社は、Windows Azure向けVPNサービスと、Windows Azureに対応したアプリケーションサーバー「Cosminexus」および総合システム運用管理製品「JP1」を組み合わせて、Harmonious Cloud/Windows Azureのハイブリッドクラウドサービスを提供する。同サービスでは、例えば、日本のデータセンターに重要なデータを保持したまま、Windows Azureの基盤上でアプリケーションを稼働させるといったことが可能だ。