写真●Googleが公開した「Google Glass」装着例
写真●Googleが公開した「Google Glass」装着例
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 米Googleのめがね型端末「Google Glass」が、一般の消費者の手元に届くのは今から1年くらい後になりそうだと、複数の海外メディア(The VergeSlashGearCNET News)が英BBCのラジオ番組の内容を引用する形で伝えた。

 GoogleのEric Schmidt会長は現地時間2013年4月22日、BBC Radio 4のニュース番組「The World at One」に出演し、「消費者向けGoogle Glass登場は、恐らく1年ほど先になる」と答えた。同氏によると、数千人の開発者が今後数カ月以内にGoogle Glassを使うようになるが、Googleは開発者からのフィードバックをもとに改良を加え、その後消費者向けモデルをリリースするという。

 Googleは、商品化前に開発者などにテストしてもらうことを目的として、Google Glassの早期バージョン「Explorer Edition」販売するプログラムを実施している。同プログラムに参加した一部の人には、すでにExplorer Editionが届けられたと伝えられている。

 SlashGearによると、Google Glassの一般向け製品は当初2013年中にリリースされる予定だった。だがそれが2014年にずれ込むのは、早期導入者からの意見を聞いて製品に生かしていくための十分な時間が必要だ、とGoogleが考えるようになったからだという(関連記事Google、ARめがね「Google Glass」は度付き対応も2013年内リリースへ)。

 なおSchmidt会長はラジオ番組で、Google Glassによって引き起こされるプライバシー侵害への懸念に関する質問にも答えている。同氏は「我々の社会で新たな公共マナーをつくっていく必要がある」とし、「録画する行為が正しくない状況で、Google Glassのような端末を身に着けることは明らかに不適切だ」と述べている(関連記事:「Google Glass」はプライバシー侵害? 米シアトルの飲食店が店内での使用を禁止)。