Salesforceの導入コンサルティングなどを手がけるテラスカイは2013年4月22日、クラウド型ERPの導入を支援するコンサルティグSIサービス「クラウドERPコンシェルジュサービス」を発表した。5月1日に提供開始する。要件定義からカスタマイズ、データの移行、稼働後のサポートまで、既存のERPをクラウド型のERPに移行する作業を一貫して提供する。販売目標は3年間で10億円。

 同サービスでは、SaaS型の業務ソフトとして、受発注業務をカバーする「gloviaオーダーマネジメント」と、会計をカバーする「SuperStream-NX」の二つを組み合わせて利用する。これらに加えて、受発注の画面を開発するサービス「SkyVisualEditor」と、帳票印刷サービス「Canon Business Imaging Online」、システム連携サービス「SkyOnDemand」を利用する。

Salesforce基盤との連携機能を活用して業務機能をトータル提供

 中核ソフトの一つであるgloviaオーダーマネジメントは、グロービアインターナショナルが開発/提供するクラウド型ERPである。米Salesforce.comのPaaS基盤「Force.com」の上で動作しており、SalesforceのAPIなどを介して外部システムから連携できる。ERPとしての機能は、販売管理、在庫管理、購買管理、生産管理---の四つで構成し、会計システムとの連携機能も提供する。

 gloviaオーダーマネジメントの画面を開発するツールとして利用するSkyVisualEditor(テラスカイが開発/提供)は、Salesforce(Force.comベースのアプリケーション)向けの画面設計サービスである。同ツールを使うと、コーディングすることなくマウス操作だけで入力/参照フォーム画面を設計できる。一方、Canon Business Imaging Online帳票・印刷サービスは、キヤノンマーケティングジャパンが開発/提供するSalesforceの帳票印刷サービスである。

 gloviaオーダーマネジメントと連携する会計ソフトが、スーパーストリーム(旧エス・エス・ジェイ)の「SuperStream-NX」。システム連携サービスとしては、テラスカイが開発しNTTソフトウェアが販売する「SkyOnDemand」を使う。SkyOnDemandを使うと、SalesforceのAPIを介して、Force.comベースのアプリケーションとその他のアプリケーションとの間で顧客データなどをやり取りできる。なお、SkyOnDemandのベースは、アプレッソからOEM供給を受けた汎用のEAIソフト「DataSpider」にSalesforce連携アダプター機能を付与した「DCSpider」である。