米Googleは現地時間2013年4月17日、光ファイバー網を使った高速インターネット接続サービス「Google Fiber」の新たな提供地域として米ユタ州プロボが決まったと発表した。プロボは3番目の“Google Fiber City”となる。

 Google Fiberは、Googleが2010年2月に発表した最大1Gビット/秒(bps)の通信サービスプロジェクト。最初の提供対象地域にはカンザスシティー(カンザス州およびミズーリ州)が選ばれ、2012年11月13日に家庭向け回線を開通した(関連記事:Google、最大1GbpsのFTTHサービス「Google Fiber」を提供開始 )。今年4月9日には、テキサス州オースチンを2番目の対象地域にすることを発表。2014年半ばのサービス開始を目指すとした(Googleの公式ブログ)。

 Googleによれば、ユタ州には多数の技術関連会社や新興企業が拠点を置き、その多くがプロボに集まっている。プロボは特許取得数の成長率が米国で2番目に高く、住みたい場所および事業を行いたい場所の上位に挙げられているという。

 プロボでのサービス展開に向け、Googleは既存の市営光ファイバーネットワーク「iProvo」を購入し、Gビット技術で強化する。アップグレードが完了した際には、現在iProvoネットワークを導入している世帯はすぐにGoogle Fiberにアクセスできるようになる。iProvo購入については4月23日に正式な承認を得る見通し。

 プロボでは、iProvoネットワーク導入済みの家庭には、初期費用30ドルで5Mbps速度のインターネット接続サービスを少なくとも7年間、月額無料で提供する。1Gbpsの接続プランや、テレビ配信サービスなどを組み合わせたプランも用意する。学校や図書館など25の公共施設には1Gbpsのインターネット接続を無料で提供する。

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